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モズ=松本航汰さん提供
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 年末年始にお寺や神社に訪れる人も多いだろう。願いごとやお祈りだけでなく、さまざまな鳥をさがしてみるのはいかが――。中央大の高田まゆら教授(保全生態学)らの研究グループが東京都文京区の緑地を調べたところ、神社・仏閣や歴史的に由緒ある公園は、自治体などがつくった都市公園より鳥類の多様性が豊かなことがわかった。下層の植生の多さや常緑樹の割合が関係しているらしい。

 文京区内にある護国寺や吉祥寺、根津神社など12の神社・仏閣、江戸時代の大名屋敷などに由来する小石川植物園や須藤公園など3の歴史公園、神田川沿いの江戸川公園など9の都市公園で、2022年度に繁殖期(5~7月)と越冬期(12~2月)にどのような鳥類がいたかを3回ずつ調査。また、樹木の太さや緑被率など植生についても調べ、鳥類の出現との関連をみた。

 全体で29種2186個体の鳥類が観察された。統計解析の結果、繁殖期に森林で過ごす鳥類の個体数が、神社仏閣と歴史公園では都市公園より多い傾向がみられた。越冬期には鳥類の種数が神社仏閣で都市公園より多い傾向もあった。

 29種中に絶滅危惧種などとして東京都のレッドリスト(区部)に記載されている鳥が7種あったが、うちオオタカとモズ、コサギ、ゴイサギの4種は都市公園では見られなかった。

 植生調査との結果と合わせてみると、地上から1.5メートルまでの下層の植生が多かったり、常緑樹の割合が高かったりすると、繁殖期に森林で過ごす鳥類の個体数が多いと分析された。

 また、繁殖期に神社仏閣では…

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